春の陽がさすポカポカ陽気の午後。
気持ちがいいです
そんなこと言う患者さん初めてです
端から順番に取るのではなく、間をとって取るそうです。左頭部の大部分は感覚はないけれど、ほどけていくのがわかる。
緩やかな時間が過ぎて、、
全て取れました
うわっ!
目視では数え切れない小さなホチキスの芯のようなモノ。
久しぶりの包帯を取った頭部。
スーパーサイヤ人みたいですよ
トロール人形じゃなくてよかった、、
春の陽がさすポカポカ陽気の午後。
気持ちがいいです
そんなこと言う患者さん初めてです
端から順番に取るのではなく、間をとって取るそうです。左頭部の大部分は感覚はないけれど、ほどけていくのがわかる。
緩やかな時間が過ぎて、、
全て取れました
うわっ!
目視では数え切れない小さなホチキスの芯のようなモノ。
久しぶりの包帯を取った頭部。
スーパーサイヤ人みたいですよ
トロール人形じゃなくてよかった、、
抜糸はベットの上で寝たまま行います。
これから抜糸します
プルルルル(電話)
はい、わかりました
すみませんオペが入ったので、行ってきます。終わったら来ます
脳みそや出血、頭の中見るんだよね。心構えなく手術室に行けるものなのか、、医師ってすごいなぁ
医師が足りていたようで大丈夫でした。抜糸しましょう
これから抜糸します
急なオペに向かう緊張感と抜糸、気持ちの切り替え、、やっぱり医師ってすごいなぁ
昨日6回で入った点滴は、1日保たなかった。
もう刺すとろこないらしいです
ここありますよ
ブスッ!!
そこは血管が細い、どこも入らない「採血・点滴あるある」の「手背(しゅはい)」
看護師さん達はそこだけは避けてくれていたことを告げずに、素直に刺された。
しかも利き手の左なので、指を動かすと針がクリッと感じる。
そこっ!?
手背に刺さった点滴も保たず、ちょうど明日抜けた。肘から手背までかけて腕はひどい「ただれ」
新陳代謝の衰える年齢には、皮膚の再生は難しいかぁ~
点滴が漏れる。看護師さん1人目「すみません交代します。」チャンスは2回までだそうだ。看護師さん2人目「すみません」「もう1回いいですよ」と言っても「決まりなので」「これはチーフでないとダメかも」1人目の看護師さんもそう言っていた。そして3人目チーフ登場。チーフは髄液もれのティッシュを拾ってくれた看護師さん「看護師さん達からご指名ですね」「まったくぅ~」1度目「ごめんね、、、」無制限で何度でもいいですよと伝えても「決まりなのでそれはできない」ラストチャンスの2度目入ったー!
1人目:すみません交代します
2人目:すみません
もう1回いいですよ
決まりなので
これはチーフでないとダメかも
見え方の違和感を、ゲーム感覚でテストしてみました。
正面:クラクラして、囲っているカーテンを見ていられない
右下・右 : 複視になる (右だけ!)
右上 :まあまあ見えやすい
上:見えやすい
左上:まあまあ見えやすい
左:楽。まあまあ見えやすい
左下:見えづらい
下:なにかヘン
「もういいのに」という感情とは別に、身体は治りたがっていて、細胞は生きたがっている。
看護師さんは処置を手伝いながら手を握ってくれる。
本当なら説明なんて要らないくらいなことかもしれないけれど、こぐま先生は、ひとつひとつ説明しながら進めてくれる。
最初の入院先の病院で受けたルンバールの痙攣後の頭痛は今回の頭痛より辛かったと記憶している。16歳という年齢と治らない痙攣の怖さもあるのかもしれないが。
30年以上前の病室は今のようにカーテンで個室のように過ごすのではなく、検査や排泄、体拭き以外は開けっぱなしだったので、家族よりも長い時間を共有している同室のおばさん、おばあさんが寝たきりの自分を見守ってくれた。
白血病で入院して1ケ月、抗がん剤で髪が抜けている最中で枕元に抜けた髪の毛が付く量が増えていくのがわかる。坊主にするから院内の床屋さん呼んでもらい、ベッド上で丸坊主にした。
その時も「可愛い」と皆が褒めてくれた。骨髄移植のため転院しても手紙のやりとりが続き、退院後「また手紙書きます」という「またね」がどんどん減っていき、これが当時の成人の血液がんの現状だったのかもしれない。
現在でも、がん再発の知人から「パワーもらっています」というLINEに「パワーなんていくらでも持っていって」と返事をし、その半月後に亡くなった。
小児がんの2次性がんになった同世代の友人からは亡くなる前に全てを託すと言わて引き受けてしまった。
「弱い、、、」管を抜くだけでこんなにビビっている。坊主のなった頃の隣のベッドのおばあさんから「私のお葬式には来なくていいから、その代わり私が死んだら、、」という約束は5年後ちゃんと果たしたけれど、果たす事のできない「またね」という約束と何でこんな弱い自分に託したのかと咽(むせ)び泣く。
処置が痛くて泣いている訳ではないとこぐま先生と看護師さんに伝えた。
管を抜く時も、縫う時も痛みはなかった。
とうとう、、、その時間がやってきた。
「私は帰ります」と言った看護師さんのその後の言葉は「今日の担当の看護師は大丈夫ですよ」 と言ったとおり、
あーよかった
誠実で安心できる看護師さんだ。
ぞう先生は?
「一緒に頑張りましょう」そう言ったぞう先生がいない。
今日はお休みです。(日曜日)
程度を超えたトラウマにこぐま先生が対応できるのか、一抹の不安、、、
髄液漏れのテッシュを拾ってくれた看護師さんが朝食を運んできた。
看護師さんの中では1番年齢が近そう、そして落ち着いていて話やすい。
今日の担当ですか?
私は夜勤明けなのでこれで帰ります
トラウマになったルンバールは初めに入院した病院で起きた。
その張本人のセイウチ先生にメッセージを送る。そして骨髄移植を受けるために転院した病院でも「やめて」の言葉も虚しくやぎ先生からもルンバールを受けた。
トラウマだね✨ でもドレーン抜けるってことはよくなっていることだから頑張ってね😆
なにこの✨マーク
やぎ先生の時は、1度目よりもひどい痙攣ではなかったせいか、やぎ先生にもメッセージを送ったところ、返信はなかった。退院してから中華料理屋で一緒にランチをした時に、、
先生、ルンバールやったの覚えてますか?
ごめん、ぜんぜん覚えてない
仕方がないんだよ。ガンが転移しないようにしなければならなかったから
朝
ドレーン明日抜きます
管から開放されることはとても喜ばしいことだけど難題アリ。
先生ルンバールって知っていますか?(今思えば知らない訳がない!)
知っていますよ
白血病の時ルンバールを受けた後、周囲が抑えつけるほどの痙攣が起き、痙攣が収まった後、やはり髄液の問題で頭の中を刃物で切られるような頭痛で数日間寝たきりになった事。その経験がトラウマになり腰からの麻酔など受けると震えが止まらなくなる事を伝えると、、
それマルクじゃない?
マルクは入院中、しょっちゅう受けていました!ルンバールは2回です!
腰でも刺す場所違うのくらい分かりますよ!!家に帰ればその時の日記だけはとって置いてあります!
じゃあ何でドレーンは平気だったの ?
目覚めたら繋がっていたんです!全身麻酔中に付けたんじゃないですか?!
いつまでもドレーンつけておく訳いかないでしょ、、
分かっています!でも、、
明日、一緒に頑張りましょう
後でこぐま先生が来られた時のみっともない姿
ムリムリムリムリ
髄液出ちゃうから落ち着いて!
パンダ先生に、ハチマキ勉強法を第二弾として企画しました
ハチマキには意味がある。こめかみの圧迫によって脳が刺激され、一度記録したことを忘れなくなる。
『医学部1発合格 ハチマキ勉強法』
『小顔になりたければ頭に包帯を巻きなさい』
。。。。
全く相手にされませんでした
午前中、身体を拭いてもらう。
明るくて頼みやすい看護師さんだけど、今の自分の身体状況と、この看護師さんの介助に
若干のズレがあるのを感じていた。
背中を拭くので、横にしますね
そういった気持ちで身体に力が入ったせいか、仰向けから横向けにされた時、
咳が止まらなくなった。
ゲホゲホゲホッ
一度咳き込むとなかなか治らない。そして頭痛開始。
頭がイタイ!
看護師さんがドレーン袋を確認すると予定より排液されているとのこと。痛み止めをもらい悶絶しながら午前中を過ごす。
自分では髄液が出ている感覚はないけれど、咳によって頭痛がひどくなりました。
寝たきりでも食べれば出るものがある。経験上1度できれば後は大丈夫と言う事はわかっている。目をつむり想像するここは大草原。誰もいない。プラスチック製品など1つもなくすべて土に返るから安心していい。お腹をさすりながらその時を待つ。
ここは病院でもトイレでもない
誰もいない大草原の空の下で
ありの~ままで~
ナースコールを押して告げました。
終りました
ベットの上の排便は、心をほどくことからはじまる。
自分が管につながっている時、アクション映画のシーンを妄想
たったひとりで悪に立ち向かっている刑事が大怪我を負い、意識が戻るとそこは病院。
「こんなことしている時間はない!」
と繋がれた管をぶちぶちと外し、病院を抜け出す、、、
現実にはムズカシイ