退院が決まりました

こぐま先生

りょうこ

PTさんが退院来週まで待ってもらえますか、と言われたんですけど

ぱんだ先生が、もう外に返してあげたい、と

こぐま先生

こぐま先生から、退院後のアドバイスを受けました。

立ち上がるための、しっかりとした椅子を買ってください！

こぐま先生

りょうこ

買いません

買わなきゃダメです！

こぐま先生

りょうこ

退院後１ヶ月は散歩１０分、月毎１０分ごと増やしていって、職場復帰は３ヶ月後だと思ってくださいと言われていました

無理しないでくださいね

こぐま先生

りょうこ

前から言ってましたが、先生は経験を積まれたら大病院よりも地域医療が向いています！

そっかぁ

こぐま先生

りょうこ

退院したらこぐま先生の様子を見に行こうかな〜

怖いです、、

こぐま先生

りょうこ

先生やさしいから、メンドーな患者の担当にならないか心配してたけど、自分がメンドーな患者だと今気がつきました。スイマセン、、

メンドーじゃなかったですよ

こぐま先生

りょうこ

今までありがとうございました

こぐま先生のあとにパンダ先生がこられて、退院後の話をしました。

ベットから起き上がるとき、うんたらかんたら、、

ぱんだ先生

りょうこ

ベットじゃないです。布団です

えっ！ベットじゃないの？

ぱんだ先生

りょうこ

背骨が床に伝わるぐらいのペラッペラな布団です

もう少ししたらベッドが必要になる年齢になるから、早めの投資だと思ってベット買おう

ぱんだ先生

りょうこ

たぶん買わないですね、、

考えようによっては、布団の方がリハビリになるか、、

ぱんだ先生

複視と咳こみは治るから、様子を見てください

ぱんだ先生

外来は１ヶ月後です。腫瘍が取りきれてないので、半年に１回MRIを検査をして、腫瘍が大きくなるようだったら放射線治療になります

ぱんだ先生

りょうこ

承知しました

説明が終わり廊下に出て、、

りょうこ

あ、ぱんだ先生 握手！

りょうこ

すごーい！手術した手だ！

迎えの息子Aがコロナウィルスに配慮して念のため病院の出口の外で待っているので、荷物を自分で運ぼうとしていたら、、

退院の患者さんに挨拶したら、僕が運ぶよ

こぐま先生

りょうこ

大丈夫です！患者さんのところに行ってあげて下さい！（最後まで優しい、、、）

こぐま先生とお別れし、看護師さんに荷物を運んでもらい一緒に外まで出ました。

この看護師さんは殆ど夜にしか会わず、入院中は頭部を保冷枕でで冷やしていて、暗い中黙っていつも保冷枕を2つ持ってきてくれる、そんな気がきく看護師さん。

りょうこ

日中会うのは珍しいですね

そうなんですよね

看護師さん

りょうこ

今までお世話になりました。皆さんによろしくお伝えください。

関わって下さった医療者代表で看護師さんにお礼を伝えました。

外へ出るとタクシー乗り場の前で息子Aが立っていました。

「脳の中のシュークリーム」退院で200話となりました。

毎日の日課として読んでくださる方、医療者からのご意見にこんな感じ方があるのかと学び、執刀医であるぱんだ先生の快諾とそんな皆様の「読んでるよ〜」の言葉に励まされ、
1度も休載することなく描き続けてこられた事を心よりお礼申し上げます。

ここでおしまいと考えていたのですが、日常の中でのリハビリ生活などもう少し連載を続けますのでお付きあい下さい。

その後は新たな連載が始まる予定です。