第21話 幸せになるれるカード

特別な生徒
器量
幸せになるれるカード
知らぬフリ
つけたり取ったり
ふりかえってみて

「特別な生徒」全く嬉しくありません。
(以下 自分だけかもしれません感情)

例えば、さほど面識のない上司や同僚が配慮のつもりで療養中の社員に「病気して特別な社員」と伝えたら、これまでとは別扱い、区別という、今の自分を否定されたような気持ちになるかもと思ったり。

「あなたは特別な人」と言われてゾッとするような感じとか、、

曖昧な「特別」は信頼関係が築かれていないと難しい。

洗面所で「器量よしだね~」と言われた時、鏡に映っている自分の顔はひどい。おじさん眼科から移ってきたのかと本気で思ってその衝撃な言葉を日記に書いていた時、けい先生が私をからかいにやってきます。ちなみにけい先生も血液内科医にならなったそうです。

25日外出許可がおりれば、病院の裏にある看護師寮でクリスマス会に招待してくれることを約束。熱を下げるためなら何でも言うことを聞きます!と、ものすごい気合いで挑みます。

患者の心情を察して泣いてくれた看護師さん達を優しいと思います。

吐き気と熱に慣れたせいか、少しばかり気持ちの余裕が出てきたことでこちらは坊主頭で構わないけれど相手は気を使っているのはひしひしと感じています。

ウィッグをかぶろうと鏡を見ながら、かぶって、外してため息をつく、、延々と繰り返す長い長い一夜を過ごしました。

第20話 りんごの神様

人生相談
願望達成系占い
りんごの神様
同じ帽子
出会いは風の中
ふりかえってみて

マルク(骨髄穿刺)はだいたい午前中行われます。

その後、昼までベッドで安静にしている時間、ラジオで人生相談を聞くのが習慣に。

予定では余命3ケ月なので来月がタイムリミット。

他人の相談なんて聞いている場合でないけれど、そんな状況と知らないので、ドロドロした大人の相談内容を聞きながら

「大人って大変!こどもで良かった~」
「ヤダーこれじゃあなんてお隣さんと変わらないじゃん!」

と人生相談に耳を傾けるのです。

中2の時、実際やって願いが叶った(かも)りんごの神様にお願いは髪の毛が早く生えて欲しいと恥ずかしさに耐えながら書き、新しい薬の副作用で吐き気がありながらも丸かじりしました。

今、気付きました。

「病気が治りますように」と書いた方が良かったかも。

そんな自分を強いと思っていた時、久しぶりに「ザ・ベストテン」を見て入院前の日常から入院生活の時間の経過を感じ少し寂しい気持ちが。

そして「木枯らしに抱かれて」を聞き「誰かに片想い中じゃなくてよかった」と思うのでした。

第19話 強い証

熱の原因
強い証
ガタガタ
たかが飴だけど
それは秘密です
ふりかえってみて

看護師さんが「ナースステーションで面会断ろうか?」と言ってくれても大丈夫だからと断らない。

「断ったら負け、弱音を吐かない事が強い証!」と本当の強さというのもを勘違いしている時期でした。

デパートで販売しているお菓子がお見舞いで増えていくばかり。

食べたくないから看護師さんやひろ先生にあげようとしても受け取ってもらえない中、実習生のくにちゃんがいけないことと分かりながら私の気持ちを汲んでくれたことがとても嬉しかった。

くにちゃんは現在も看護師さんでこの連載を読んでくれていると思います。

そしてお隣さんは教授回診と人の不幸ネタのテレビ番組が大好き!入院生活を満喫していました。という自分も、、、

第18話 悲しみよさようなら

カツラキター
研修医たち
悲しみよさようなら
来ちゃった
私
ふりかえってみて

面会時間前、ガムテープを手に巻いて抜けた髪の毛を掃除して見えないようにゴミ箱に奥に捨てる。

その時間はむなしく髪は引っ張れば痛みもなくズルッと抜けるのでこれ以上の脱毛が怖くてブラシでとかせない。

そして母が買ってきたアイドルっぽい髪型のウィッグ。

母はどんな思いで買いに行ったのだろうなんて思いやる気持ちは持てず、頼みもしないのに買ってきた「こんなのいらない!」と苛立ちを母にぶつける。

そんな状況から抜け出すために、翌日院内の床屋さんを病室に呼んでもらい丸坊主にしました。

その後、中学からの友人3人が面会に来てしまいます。

〜だいぶ前に3人の友人の1人から聞いた話

あの時、アイスを冷蔵庫に入れてくるって、しえ(友人の名前)が病室出て行った時、どうしていいか分からなくて私も一緒に出て行きたかったよ。

そして帰りに「私なら耐えられない、死ぬよ。」ってしえが言っていたと。

今でも付き合いのあるしえに、その時を事を聞くと、坊主頭になりたての私はニコニコしながら両手をを振っていて三蔵法師役の夏目雅子さんの次くらいに似合うと思った。とコメントをくれました。

第17話 嬉しいコトと

嬉しいコトと
ぐぐぐ
痙攣
魔の3日間
4日目の夜
まだ寝たきり中
ふりかえってみて

思い出せない空白の3日間。

覚えている事は横向きでストローで何かを飲んだ事と世紀の大発見「そうだ!痛みがなくなるまで意識がなけれはいいんだ。」

寝ている間に病気が治っている!何でこんな素晴らし事を誰も考えなかったのか。

「麻酔で眠らせて下さい」とひろ先生にお願い、当たり前ですが「それは出来ないよ。」と。

推理小説ではクロロホルムを湿らせたハンカチを口に当てて、簡単に眠らせることが出来るので「そうだね!ちょっと試してみようか」くらいで麻酔が使えるのかと勘違い。

麻酔科医という存在も知りませんでした。

寝たきりのままでの排泄は抵抗がありながらも、どうしようもない事態なので自然に任せてる事に。

背中を向けてさよならしたアキさんとは文通友達となりました。

第16話 今は病人として生きる

選んだ
負けるが勝ち
今は病人として生きる
ランク付け
ふりかえってみて

76から79は1日の出来事になります。

ベランダに出ても病室に戻る自信はありましたが、一瞬でも魔がさした時、それに動じず、誰のためでもなく自分自身で生きる事を選んだという証拠が欲しかった。


実行中、食事を運んでくれる補佐さんに見られ、当時流行っていた同世代の少女が周りから虐げられ次々と降りかかる苦難を越えようとするドラマと被り「悲劇のヒロインぶっている」と思われた!?と急に恥ずかしく感じアッサリとこっちに戻りました。

周囲の優しさを受け入れられない自分。全てに負けたような気持ちをアキさんに話します。


「負けるが勝ちってこともあるよ」という言葉が理解できず、

「勝ったら負けた自分がいるって事なのかな?よく分からない」

と日記に書きます。

それはきっと「今の(弱い)(傷ついた)自分を認める」ということ。と、解釈できたのは40歳過ぎのある日の夕方、運転中の時でした。

青春代は3万円!まさか買ってくれるとは!売れませんでしたが、白い巨塔の圧も気にならず、こんな会話ができるようになります。

回診後面会お断りの中、全く想定していなかった同級生が面会に。その男子2人が帰った後、待ってましたとワクワクした空気が流れ、偏差値に差がありすぎて友達ではないと説明し、今度は私から今の旦那さんとどうやって知り合ったか質問したり、恋の話に盛り上がります。

この816号室が「今の日常」と少し割り切れるようになりました。しかし安楽の時間は1日も続かないのでした。

-うんめいってやつなのかな

column04

日記に「死んじゃいたい」と書いた後、ノートを見つめ小さく「かな」を付け加えた数秒間の間を今でも覚えています。

「死んじゃいたい」だと、ただ感情に任せて書いてしまっている感じがして、自分自身に問うように「死んじゃいたいかな」に。

ひとごとだからそんなことが言えるんじゃん、
とか心の中でそぉ思ってしまった、、、
醜い心がだんだん出てきた自分にものすごく腹が立つ。。。
こんな気持ちでみんなに会ってはダメ。
わがままでごめん。自分の気持ちに整理がつくまで。

(とここまで冷静に書いていますが後の3行でやっと本音が出ます。)

顔がむくんで、ニキビができて、
髪の毛抜けて、16歳だよ、女の子だよ
悔しいよ

(この文章には×で消そうとして全文消せなかったためらいが残っていて)

うんめいってやつなのかな

先生が3ヶ月したらきれいな髪の毛生えてくるって言ってた。

3ヶ月、3ヶ月、3ヶ月、、

1986年11月11日(水)

今の自分の意思や努力でどうにもならない運と、3ケ月したら髪の毛が生えてくる希望のような願いのようなことで日記を書き終えていました。

日記の1行の画像を撮影しながら「アクアマリンのままでいて〜」と無意識にサビの部分を歌っていました!(歌が分かる方はどうぞご一緒に!)

第15話 意思確認

心まで
かな
シクシク
知ってる
意思確認
ふりかえってみて

たった1ヶ月で″普通の女子高生″の生活からこのような急激な変化に、とうとう心と身体がついていけず自己肯定感マイナス1000%。(「君は1000%」の曲が脳内でループし始めました!)

日記に「死んじゃいたい」と書いた後、ノートを見つめ、小さく「かな」を付け加えた数秒間の間を今でも覚えています。

「死んじゃいたい」だと、ただ感情に任せて書いてしまっている感じがして、自分自身に問うように「死んじゃいたいかな」に。

第14話 敗北感

交通事故
やりきれないよ
傷
比べて
敗北感
ふりかえってみて

今後、髪が抜け落ちていく現実を受け入れられない。

今思えば私を励まそうとフジさんがおりちゃんを呼んだのかもしれないけれど、おりちゃんが笑えるようになるまでの時間を想像する余裕がなく、今のおりちゃんの明るさと泣くだけの自分を比べ更にズブズブと劣等感の沼へ。

吐き気があっても断らなかった面会を母に友人の電話番号を伝え、面会を断ってもらう電話をし終えた時、自分に負けた、、と思った瞬間でした。

第13話 新たな病気

すっかり患者
私でよかったんだ
たちどころに
ナニコレ
ふりかえってみて

ブラシで髪をとかすと痛みもなくゴッソリ髪の毛が抜け、寝てばかりいるから枕と頭がこすれたせいかな、でも、、と漠然とした不安を誰にも言えず。

明日で入院して1ヶ月という日、洗髪でお湯が流れないくらい髪の毛が排水溝が詰まったのを見て、これは異常なのに、冷静な看護師の態度がかえって怖くなり「何が起こっているか教えて」と詰め寄ると「先生呼ぶね」と。

その頃は「医師は万能」と思っていたので解決策があるから先生を呼んだのか、それか他の病気で髪が抜けるのか
考えていたら、はる先生が来ます。

次回になりますが、はる先生の言葉は今も忘れる事ができず、到底納得できるモノではありませんが、それは恨み節ではなく、先生も何て説明していいかという迷いが感じられ、段々と「医師も人なんだ」と思えるようになるのです。