第21話 幸せになるれるカード

特別な生徒
器量
幸せになるれるカード
知らぬフリ
つけたり取ったり
ふりかえってみて

「特別な生徒」全く嬉しくありません。
(以下 自分だけかもしれません感情)

例えば、さほど面識のない上司や同僚が配慮のつもりで療養中の社員に「病気して特別な社員」と伝えたら、これまでとは別扱い、区別という、今の自分を否定されたような気持ちになるかもと思ったり。

「あなたは特別な人」と言われてゾッとするような感じとか、、

曖昧な「特別」は信頼関係が築かれていないと難しい。

洗面所で「器量よしだね~」と言われた時、鏡に映っている自分の顔はひどい。おじさん眼科から移ってきたのかと本気で思ってその衝撃な言葉を日記に書いていた時、けい先生が私をからかいにやってきます。ちなみにけい先生も血液内科医にならなったそうです。

25日外出許可がおりれば、病院の裏にある看護師寮でクリスマス会に招待してくれることを約束。熱を下げるためなら何でも言うことを聞きます!と、ものすごい気合いで挑みます。

患者の心情を察して泣いてくれた看護師さん達を優しいと思います。

吐き気と熱に慣れたせいか、少しばかり気持ちの余裕が出てきたことでこちらは坊主頭で構わないけれど相手は気を使っているのはひしひしと感じています。

ウィッグをかぶろうと鏡を見ながら、かぶって、外してため息をつく、、延々と繰り返す長い長い一夜を過ごしました。