カテゴリー: column
-うんめいってやつなのかな
日記に「死んじゃいたい」と書いた後、ノートを見つめ小さく「かな」を付け加えた数秒間の間を今でも覚えています。
「死んじゃいたい」だと、ただ感情に任せて書いてしまっている感じがして、自分自身に問うように「死んじゃいたいかな」に。
ひとごとだからそんなことが言えるんじゃん、 とか心の中でそぉ思ってしまった、、、 醜い心がだんだん出てきた自分にものすごく腹が立つ。。。 こんな気持ちでみんなに会ってはダメ。 わがままでごめん。自分の気持ちに整理がつくまで。 (とここまで冷静に書いていますが後の3行でやっと本音が出ます。) 顔がむくんで、ニキビができて、 髪の毛抜けて、16歳だよ、女の子だよ 悔しいよ (この文章には×で消そうとして全文消せなかったためらいが残っていて) うんめいってやつなのかな 先生が3ヶ月したらきれいな髪の毛生えてくるって言ってた。 3ヶ月、3ヶ月、3ヶ月、、 1986年11月11日(水)
今の自分の意思や努力でどうにもならない運と、3ケ月したら髪の毛が生えてくる希望のような願いのようなことで日記を書き終えていました。
日記の1行の画像を撮影しながら「アクアマリンのままでいて〜」と無意識にサビの部分を歌っていました!(歌が分かる方はどうぞご一緒に!)
-入院中の日記
「よく覚えていますね。」と連絡を頂くことがあります。
以前、こぼれ話で日記を捨てたことを載せましたが、入院中の日記だけは記録として保管してあります。
その日記帳を読み返しながら描いているので、これがなければ「今の私が回想した当時の私」を描くしかなく、内容も曖昧になっていたと思います。
数話先になりますが、寝たきりになります。
ひろ先生が休日なのに白衣を羽織りながら急いで病棟に駆けつけてきてくれた私服に、「ひろ先生、私服のセンスいいなぁOlive(雑誌)女子にモテそう」とそんな状態なら他に書き残したい事あるでしょと思うのですが残す意味など考えずに、ただ感情で一文走り書きしている事にリアルさを感じています。
私が身体を張った効果もなくひろ先生は研修後、血液内科ではない科を選び、現在はある病院の副院長です。
-血液型診断
入院初日、血液が作れなくなる病気と知ったことより、血液型が違っていたことが大ショック!
兄から「お前だけ血液型を調べないのは橋の下で拾われたからだ」と言われ続け、泣きながら母に聞くと「A型じゃないかな」と母と同じ血液型で安心していた幼少期。
それが輸血パックにAB!
現在は血液型に全く興味はありませんが、性格の7割は血液型で判断されるような年頃。
「B型は自分勝手だし、やっぱりA型同士だと気が合うね〜!」と和気あいあいの数年間はなんだったのか。
そしてこの先「AB型 =変わり者、二重人格」と揶揄され生きてゆくのかと、、、
(注)現在は血液型に関して何型など全く興味ないです。
– 捨て化けねこの日記帳
気掛かりなこと
それは中学1年の頃から書き続けている日記帳。
数冊なら持って入院できるけれど既にこれだけの量!!
黙って部屋に入り、子どもの物をチェックするような
両親でない事は分かっている。
しかし、入院中に部屋にある物を持ってきてもらいたい時、
娘の日記帳が出てきたら読みたくなるのでは、、、
そこで急きょ1番目立つ色の日記帳の表紙に(左端の真ん中)
『この日記帳を見た者は上の絵の「捨て化けねこ.それは私の事」に
一生つきまとわれるどぉ~』と書き、段ボールにしまい
お粗末な予防線を張ってみました。トホホ
ちなみに日記帳は2018年の大晦日の夜に処分開始。
(画像は処分前に撮りました)
チラリとページをめくったモノなら
『学校帰りは雨。カサ持ってこなかったから、
カバンを頭にのせて歩いていたら校門を出た所で○君が
「俺、カサ使わないから!」とカサを投げて走って行ってしまった。
たまたま貸してくれただけだよネ。
△ちゃんが○君の事が好きなんだヨ。○君知ってるはず。
でも、明日は○君に正々堂々と返すゾ!ファイト!』
。。。脳内お花畑状態の過去の自分に思いきり殴打される。
青春の入り口、ポエマー世代から、ニセバブル、リアルデスノート、
勘違い自分らしさ時代まで速攻消し去りたい。
過去は自分にとって都合のよく上塗りされた記憶だけで充分。
「自分史からの解放」のために
煩悩の数の除夜の鐘を過ぎてもひたすらノートをちぎる。
まずは25年分の浄化を終えた頃は年も明け2019年。
初日の出に近い時間になっていた。