第4話 本当の病名

大学病院入院
病名
骨髄検査
輸血で知る
本当の病名
ふりかえってみて

病名は「急性リンパ性白血病」血液がんです。

現在は患者本人に告知をすることが一般的になっていますが、当時は家族の気持ちが尊重されていました。

余命宣告を受けた娘に「白血病」伝えられないということで、血液が作れなくなる「骨髄不全症」というこの世にない病名を告知することになりました。

– 捨て化けねこの日記帳

3つの気がかり

気掛かりなこと

それは中学1年の頃から書き続けている日記帳。

数冊なら持って入院できるけれど既にこれだけの量!!

黙って部屋に入り、子どもの物をチェックするような

両親でない事は分かっている。

しかし、入院中に部屋にある物を持ってきてもらいたい時、

娘の日記帳が出てきたら読みたくなるのでは、、、

そこで急きょ1番目立つ色の日記帳の表紙に(左端の真ん中)

『この日記帳を見た者は上の絵の「捨て化けねこ.それは私の事」に

一生つきまとわれるどぉ~』と書き、段ボールにしまい

お粗末な予防線を張ってみました。トホホ

ちなみに日記帳は2018年の大晦日の夜に処分開始。

(画像は処分前に撮りました)

チラリとページをめくったモノなら

『学校帰りは雨。カサ持ってこなかったから、

カバンを頭にのせて歩いていたら校門を出た所で○君が

「俺、カサ使わないから!」とカサを投げて走って行ってしまった。

たまたま貸してくれただけだよネ。

△ちゃんが○君の事が好きなんだヨ。○君知ってるはず。

でも、明日は○君に正々堂々と返すゾ!ファイト!』

。。。脳内お花畑状態の過去の自分に思いきり殴打される。

青春の入り口、ポエマー世代から、ニセバブル、リアルデスノート、

勘違い自分らしさ時代まで速攻消し去りたい。

過去は自分にとって都合のよく上塗りされた記憶だけで充分。

「自分史からの解放」のために

煩悩の数の除夜の鐘を過ぎてもひたすらノートをちぎる。

まずは25年分の浄化を終えた頃は年も明け2019年。

初日の出に近い時間になっていた。

第3話 気がかりなこと

10月10日(祝)
気がかりその1
気がかりその2
気がかりその3
親の焦る気持ち
その通り
ふりかえってみて

10月10日は体育の日(祝)

夜間の救急外来はその名の通り救急車のサイレンが鳴り、事故や急を要する患者さんが運ばれていく。

明らかに場違いな中で待っていると、「今、来られても何もできません。明日の一般外来で来て下さい。」と声が聞こえ、父に「だから明日でいいって言ったじゃん。」と言い、面倒臭そうに車に乗りました。

これを「親の心子知らず」というのかもしれません。

35年の時を経て半年前に偶然知った「インコ . けんたの真実」
はまたいつか。。。

第2話 レバニラ

明日はここへ
Z病院では
レバニラ
聞こえてきた会話
ふりかえってみて

1986年と検索したところ12月からバブル景気とありました。

父の会社も御多分に漏れず好景気。

ほとんど職場近くのカプセルホテルに寝泊まりしていたので、家に父がいる記憶がほとんどありません。そんな父が「仕事を休むなんてただごとではない!」なんて事は全く思わず「お父さん久しぶり!元気だった?」と、本人はいたっていたってのんきでした。

第1話 雨のち晴れ 16歳の休日

雨の日晴れの休日
玄関と床の間で
気のせい
終わりのはじまり
母の勘
ふりかえってみて

1986年10月7日。原宿で買い物途中、やけに疲れてクレープを食べるどころではなくなり、帰宅して玄関で身体が動かなくなるけれど、人混みを歩いたせいと思っていました。

その翌日、顔色悪いから病院へ行こうと母が仕事を早退して放課後学校へ迎えに来ます。
病院に向かう車中で母は妊娠中に鉄剤を服用した話をしていたので貧血と思っていたみたいです。

よく働きよく遊ぶ母は数日間ですが友人と海外旅行へ行ってしまったり、夜も家にいるのかいないのか、今でも家族の団欒が回想できない家庭で、夏の江ノ島で真っ黒に日焼けした娘の顔色の悪さを母が気が付く事に驚いた記憶が残る1日でした。