病名は「急性リンパ性白血病」血液がんです。
現在は患者本人に告知をすることが一般的になっていますが、当時は家族の気持ちが尊重されていました。
余命宣告を受けた娘に「白血病」伝えられないということで、血液が作れなくなる「骨髄不全症」というこの世にない病名を告知することになりました。
カテゴリー: 16歳 高校1年生
第3話 気がかりなこと
10月10日は体育の日(祝)
夜間の救急外来はその名の通り救急車のサイレンが鳴り、事故や急を要する患者さんが運ばれていく。
明らかに場違いな中で待っていると、「今、来られても何もできません。明日の一般外来で来て下さい。」と声が聞こえ、父に「だから明日でいいって言ったじゃん。」と言い、面倒臭そうに車に乗りました。
これを「親の心子知らず」というのかもしれません。
35年の時を経て半年前に偶然知った「インコ . けんたの真実」
はまたいつか。。。
第2話 レバニラ
1986年と検索したところ12月からバブル景気とありました。
父の会社も御多分に漏れず好景気。
ほとんど職場近くのカプセルホテルに寝泊まりしていたので、家に父がいる記憶がほとんどありません。そんな父が「仕事を休むなんてただごとではない!」なんて事は全く思わず「お父さん久しぶり!元気だった?」と、本人はいたっていたってのんきでした。
第1話 雨のち晴れ 16歳の休日
1986年10月7日。原宿で買い物途中、やけに疲れてクレープを食べるどころではなくなり、帰宅して玄関で身体が動かなくなるけれど、人混みを歩いたせいと思っていました。
その翌日、顔色悪いから病院へ行こうと母が仕事を早退して放課後学校へ迎えに来ます。
病院に向かう車中で母は妊娠中に鉄剤を服用した話をしていたので貧血と思っていたみたいです。
よく働きよく遊ぶ母は数日間ですが友人と海外旅行へ行ってしまったり、夜も家にいるのかいないのか、今でも家族の団欒が回想できない家庭で、夏の江ノ島で真っ黒に日焼けした娘の顔色の悪さを母が気が付く事に驚いた記憶が残る1日でした。