第8話 ピンクの下さい

ピンクの下さい
食べられない
無理でした
病院で迷う
ふりかえってみて

抗がん剤の影響で吐き気が強く出て、食べられなくなりました。

同室のすみさんは私が入院する1ヶ月前に入院し同じような経験をされたので点滴を見て「あの子もがんなんだ」そう思ったと数年後に聞きました。

そしてこの先こんな残酷なことが起こるのかと心の中で心配してくれていました。

すみさんはリンパ節の腫れで入院していたので悪性リンパ腫だったようです。いつも朗らかなすみさんは、その後長い闘病生活を送ることになり、良くならないのは医師のせい?病院のせい?と考えることしかできず、悔しさと憤りを今でも鮮明に感じます。

第7話 我16にして悟る

補佐さん
偶然が重なると
我16にして悟る
ワイン色
薬
ふりかえってみて

何気ない会話から、さださんが親しい友人の叔母さんと知った時、嬉しさより、このような出会いがある事の怖さと衝撃を覚えました。

そして実体験として早く知る事ができて良かったとも。

10年以上前の事、中学校から講師依頼があり担当の先生から題は何にしますかと聞かれたので、生きる上で指針となった人との巡り合わせの話を絡めて「グルグルの法則」でとお伝えした所、「命の大切さについてですね。」と速攻却下となった思い出とセットで。

第6話 吸血鬼

トイレにて
便座に向かって
あれれ
まわる〜まわるよ
吸血鬼
お姫様
ふりかえってみて

和式トイレで自力で立てなくなったのは入院3日目。

1970〜1980代のホラーオカルトブームにすっかりハマり中2の頃から月刊ムーを購読。

輸血で身体が楽になる=吸血鬼!一昨日の輸血が原因だ!というオカルト的な妄想が一気膨らみ、アニメ界では吸血鬼はみんな美人だし〜少し怖いけれどすっかり吸血鬼。

今後のため、ひろ先生に「自分から輸血って頼めますか?」に聞くと「それはダメだと思うよ。」この1言で妄想から現実に戻りました。 

第5話 816号室

816号室
ガヤガヤ
入院期間
病練
ふりかえってみて

ドラマのように窓の外を眺めながら「病気のワタシ、、」とシットリと過ごせるかと思ったらそうでもなく、友人がお見舞いに来て賑やかになり、親も食べたい物など色々聞いてくるし、入院2日目の日曜日は忙しい。