複視

先生が2人に見えた。これが複視というものなのか。気持ちが悪い。 ICUにも消灯時間はあるけれどベッド周りが薄暗くなる程度。 明るさが目に刺さり痛い。 先生や治療に関わってくれた方々に感謝の思いがある一方で、 この先無理して生きることもないという気持ちの方が大きく、 明日どころか1秒先もいらない。白血病で知り合い亡くなった人たちがもし、これ までの生き様を見ていてくれていたならば「もういいよね」ときっと迎えに来てく れる。迎えに来てよと願う。